「書道の練習をしたいけど、筆を洗うのに時間がかかるから嫌になる・・・」
「子どもが学校や習字教室で使った筆を家で洗うのが大変!」
書道を始めて1番初めに感じるのが、「筆洗うのが面倒くさい問題」ではないでしょうか?
書道の練習がしたくても、片付けが面倒で時間がかかるため、まとまった時間がないと練習できないと感じている方も多いと思います。この記事ではそんなストレスに感じるこの問題を、少しでも楽にする方法をお伝えしていきます。あなたの書道ライフがますます楽しくなるかもしれませんよ。
筆はサランラップを巻いて保管
毛筆を洗うのが面倒なときは、乾燥しないうちにすぐサランラップを巻いておくことをおすすめします。なぜなら、書道上達の最短ルートは、とにもかくにも毎日筆を持つこと。サランラップを巻いておくと、使っていたときの状態が翌日まで保たれているので、使い終わりの筆を洗う時間をカットした上、翌日はきのうの続きの状態ですぐに筆が使えるのです。
練習が終わった後の「筆を洗う」というとても面倒な時間が無くなった分、さらに練習時間に充てることもできますよね。私はこの方法を使うことで、筆を持つハードルが5倍低くなって、さらに書道が好きになりました。書いたあと筆を洗う必要がないので、ちょっとしたすきま時間に「一枚だけ書こう!」と気軽に筆が持てるようになります。この気軽さが、書道を普段の生活の中で無理なく取り組めるようになり、その結果上達が早くなる、という好循環を生んでくれます。
巻き方
筆にサランラップをみっちり巻くだけなのですが、私自身がやっていく中で乾燥しにくい巻き方がわかってきたのでお伝えさせていただきます。
まずサランラップの上下真ん中あたりに筆を置き、巻き始めます。ラップが筆の上にたくさん余っている状態にしておくことがポイントです。
少し巻いたら、筆の上の部分を一度折り返します。折り返した部分が筆の先端に重なっているように多めに折り返しますが、筆の上の部分はもう一度折り返せるように、まだ余らせておきます。
折り返したあと、また少し巻いていきます。
さらに筆の上をもう一度折り返し巻いていき、巻き終わりにラップと筆をピタッと密着させたら完成です。
ラップを普通に巻くだけでは、次に使うときに筆の先端が乾燥して固くなっていることが多いのですが、筆の上部分を二重に折り返すことで、しっとり柔らかな筆が保たれます。
気になること
- どのくらいの日数巻いていても大丈夫?
私自身は、だいたい3日程度で洗うようにしています。毎日使う場合、同じ筆をずっと使っていると筆に癖がついてきたり、くたびれてきたかなと感じるようになるので、書きにくく感じてきたらきれいに洗ってあげます。ラップを巻いて保管したまま使わない場合は、2,3日くらいなら柔らかい状態でまた使うことができるようです。少し乾燥していても、墨汁につけたらまたほぐれて書ける状態に戻ります。
しかし、やはり日がたつとだんだん割れが気になったり、穂先がまとまりずらかったりと、筆の状態が悪くなっていきます。洗う時には、これまで頑張ってくれた分をいたわるように、よりきれいに念入りに洗ってあげると筆の持ちもよくなると思います。
- 筆が傷んだり、カビが生えたりしないか?
私がこの方法を取り入れるようになって2年ほどたちますが、筆の消耗が早いと感じたり、カビが生えたりした経験はありません。ネット情報では1週間ほど洗わなくても大丈夫、というものも見かけましたが、洗わない日数が長くなると、その分変な癖がついたりカビが生える可能性も高くなるので、個人的には3日前後で洗っておくのが安心かなと思っています。
- 筆がかわいそう?
この点は私も心配しています。サランラップを巻いておくなんて、書道の先生や筆のメーカーさんなど、書道に真面目に取り組んでいらっしゃる方々からしたら絶対NGなものだと思います。
「筆は使い終わったらきすぐにれいに洗って乾かす」
これが筆のベストな扱いかたであることは間違いありません。それをふまえた上で、自分の時間を「練習」にあてるのか、「筆のメンテナンス」にあてるのか、選んでみてください。
適度に手抜きしてたくさん筆を持ちましょう
書道を楽しみたい、早く上達したい、たくさん練習したい。
そんな方には、「サランラップ巻き」で洗う時間をカットしてしまうことを、心からおすすめします!
日常の隙間時間に「ちょっと1枚書こうかな」なんて気軽に筆を持てると、普段の生活がぐんと豊かになること間違いなしですよ。