【書道筆が割れる対処法】筆シャンの効果・感想【筆用洗浄液】

楽にする方法

書道・習字で、

筆が割れる、まとまらない

その原因が「墨の洗い残し」にあるかもしれない、ということをご存知でしょうか?

また、書道を続けていく中で、

●筆が割れるのは寿命だ

●筆を洗ってはいるけど、なかなか洗いきれていない気がする

●筆を洗うとき、洗剤や石鹸を使ってもいいの?

こんな思いを抱いていないでしょうか?

筆のコンディションは、作品の仕上がりを大きく左右するので、それによって練習のモチベーションも変わってきますよね。

筆の状態が悪い時は、筆がきれいに洗い切れていないこと、すなわち「墨残り」が原因であることが多いのです。

この記事では、そんな墨残りを「簡単に」「きれいに」落としてくれる便利アイテムをご紹介いたします!

筆シャンとは 割れた書道筆を復活させる!?

書道用筆を洗うための洗剤として、「筆用洗浄剤 筆シャン」という商品があります。

製造元は「株式会社リピカ」という広島県の会社で、車用のワックス、コーティング剤などカーケミカルの製造をおこなっているようです。そして、この「筆シャン」は熊野筆メーカーさんとの共同開発とのことです。

カーケミカル製造で培った技術を活かして、筆の根元に残る墨を分解する洗浄剤を作ったということなので、その洗浄力はまさに「お墨付き」と言えそうですね!

成分を見てみると「陰イオン性界面活性剤・植物酸」となっており、筆を傷めるアルコールや油分などは含まれないとのことです。大事な書道筆にも安心して使えそうです。

値段は90㎖で1,320円です。

実際の店舗で販売されているのは見かけたことがないので、ネットで購入されることをおすすめします。

今までに、4,5回分(10プッシュほど)使用しましたが、体感では、4分の3以上残量があるのではないかと思います。(個人の感覚ですのでひとつの参考程度にしてください)

小さいボトルでこのお値段と思うと高く感じますが、使用頻度を考えると1本で長期間使えますし、何より効果がすごいので、私は使い切ったらまたリピートする予定です。

筆シャン 毎回使うのはおすすめできない

では、毎回筆を洗うときに使うといいのかと言うと、答えは「NO」です。

植物性の優しい成分ではありますが、書道の筆は「水洗い(ぬるま湯洗い)」が基本なのです。石鹸やシャンプーなど、洗剤を使うことは毛が傷むのでNGとされています。

そうはいっても、

●子供が授業で使った筆を洗わずほったらかしにしていた!(カチカチの筆)

という場合にはぜひ筆シャンを使ってみてください。

カチカチの筆でも、筆シャンをなじませて洗うと、だんだんと柔らかくなりどんどん汚れが落ちていきます。
筆シャンを使うと簡単に墨が落ちるので、子供に洗ってもらうときにも洗い残しがなく安心です。そのうえ泡で落ちるのが楽しいので、子供が自分からすすんで筆洗いをするようになるかもしれません。

また

●筆が割れる

●筆の根元が膨らんできた

こういった場合にも「筆シャン」の本領発揮ですので、ぜひ試してみてください。

筆が割れる原因は墨残り

筆が割れる原因はさまざまありますが、寿命だと諦める前に試していただきたいのが、

「筆シャン」を使って洗う

ことです。

なぜなら、筆の根元に墨が残っていることが筆割れの原因になっていることが多いからです。

根元の墨残りが、毛の流れを邪魔して、穂先が割れてしまうのです。

今お使いの筆は、根元が少しふっくらしていませんか?
根元がぽっこり膨らんでいるときは、墨が残っているサインです。

筆シャンを使えば、根元の墨残りを洗い落とすことができますので、筆が割れるときには一度使ってみてください。

筆シャン 実際に使ってみた感想 使い方

では実際に「筆シャン」を使って筆を洗うところをご紹介いたします。

1日前から水につけていた筆を洗います。

軽く水洗いを済ませた状態です。

キッチンペーパーで筆をつつんで軽く水を切ると、黒っぽい水が出る状態です。特に根元に墨がのこっているようです。

筆シャンを1,2プッシュして、筆に揉みこみながら洗います。泡が黒くなっていきます。
一度水で流し、再度筆シャンをつけて洗いました。

泡を筆、特に根元にいきわたらせて、指で押し出す、いきわたらせて押し出す、を繰り返します。

きれいに水ですすいで、洗い上がり。

根元から少し黒っぽい水が出ましたが、筆全体も白っぽくきれいになりました。

見比べると汚れの落ち具合がよくわかります。

あとは吊るして陰干しします。

翌日の乾いた状態です。毛のもともとの色を取り戻した感じがよくわかります。

筆シャン 効果あり!

筆シャンを使って洗った筆は、毛がふわふわ柔らかく仕上がります。洗剤を使って筆を洗うと、毛のキューティクルがはがれたり、傷んでパサパサになるのではと心配がありましたが、むしろ洗う前よりしっとりとツヤまで復活している気がします。

やはり熊野筆メーカーとの共同開発というだけあって、毛のことをよく考えられた成分になっているのでしょう。

書道筆だけでなく、絵の具の筆や、化粧筆にも使えるようなので、幅広く活用できます!

書道筆のお手入れに悩んでいる方、最近書き味がいまいち・・・と不満を感じている方、ぜひ「筆シャン」を試してみてください。

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